遠距離からの執着しすぎた恋

私が二十代前半の頃の恋愛の話です。
その時の彼は私より5つ年上の大人な人でした。私が知らないことをたくさん知っていて、色んなことを私に教えてくれる有難い人でした。そんな彼とは、知り合いとイベントへ行った時に出会い、会話をするうちにお互い好意を持っており、連絡するようになりました。そしてお付き合いすることになりました。
お互い仕事が終わって、時間が合うと食事をしたり連絡を取り合ったりしました。年上の彼は、何も知らない私をとても可愛がってくれ、そして私にとって彼はいつしか人生でも大きな先輩のような存在になりまた。学ぶことが沢山あってとても魅力的な人だったからです。

けど、楽しい日々は長く続きませんでした。なぜならば彼はお仕事の都合で、遠い県へ移動することになってしまいました。営業のお仕事をしていた彼は、付き合いなどの仕事時間外の接待やら飲み会などの付き合いが多く、だんだん私との時間が取れなくなっていきました。
離れてしまっただけでも、寂しくて不安な私にとって、毎日手の届かないところにいる彼が、あんなに忙しく仕事中心の生活で連絡一つとるのが難しくなってしまい、どんどん落ち込む私でした。そして、寂しさのあまり、連絡の取れない彼に執着して、ムダに沢山連絡をしたり、心配をかけるような事を言ってみたりしました。

大人に彼は全て私が寂しいが故にしている事だと、分かっていたのかもしれません。それでも、これまでの彼とは違い、どんどん冷たい対応をしてきたり、仕事ばかりで私の存在を忘れているような態度に、私の気持ちは混乱していくのでした。そして、私は思い切って連絡をしないで彼のいる遠い県へ突然出向きました。そして彼の家に突撃しました。驚きを隠せない彼、喜んでくれると思った私でしたが、そうではありませんでした。彼からの言葉は、「今仕事に集中したいんだ。申し訳ないけど恋愛を楽しむ余裕が今ない。」でした。
決して私を嫌いになったわけではないという事でしたが、私もしばらく冷静になって、彼のことが大事だったので、彼の人生を応援するつもりで距離をおいて別れました。あの時私が、寂しいが故にあまりに連絡を入れたり突然訪問したりしたことは、余計に私との距離を取ろうとする彼の心に拍車をかけたと思うし、何より男として仕事に集中したい彼の気持ちに気づかなかったのは、今考えると邪魔したなと、恥ずかしく後悔しています。
人生みんな、それぞれのタイミングがあるので、その時の自分の感情だけ優先しても上手くいくものもいかなくなるし、好きならば相手のためにどうしてあげるべきなのかということを、ちゃんと冷静に考えることが相手を愛することなんだと、何より大事なんだと、この恋から学んだように思います。